高校数学の勉強法③
前記事「高校数学の勉強法②」で、閃くためには知識が必要であるということ、そしてそのためにはいろいろな問題をそれまでに解いたことがあることが大事と述べました。
とはいえ、
「たくさん問題解いてもできるようにならない!」
という意見が多いのも事実です。
そのため、今回は数学に限らず、私なりの解釈での「勉強をする」とはどういうことなのかを説明したいと思います。
まず、勉強とひとくくりに言ってもいろいろありますが、当然今回はテストや試験の「勉強」についてです。
辞書的な意味はさておき、みなさんはなぜ授業で一度聞いたり、習った内容を再度勉強する必要があるのでしょう?
それは一度習っただけでは理解しきれなかったり、覚えきれなかったといったことによる、「訓練」や「理解」が必要だからではないでしょうか?
つまり、勉強とは「今の自分に不足している必要なもの(知識、慣れ)を補うもの」と言えると思います。
大事なのは、この「自分に不足しているもの」です。
よく、
「勉強しても全然テストや模試で点が取れません!」
と言ってくる生徒に自習したノートを見せてもらうと、解ける問題ばかりを解き直していることが多いです。
理由を聞くと
「こっちの問題も試験範囲だけど、自分にはまだ無理そうだから解けそうなほうの問題からやりました。」
と返ってくることが多いです。
これは、全くとまでは言いませんがほとんど意味のない勉強ということが分かるでしょうか?
なぜなら、自分に不足しているもの(問題)には取り組まず、すでに理解していることの確認程度のことしかしていなければ、それは現状維持であり、前にはほとんど進んでいないということだからです。
あくまで私の考えですが、勉強というのは、する前よりも一つでも賢くなっていなければ勉強とはいえずスマホゲームをしたことと大差ないといっても良いと思っています。
自習勉強において、〇がつくのは気持ちがいいでしょう。
逆に、✖がつくのはたとえ自習とは言え嫌な気分でしょう。
しかし、大事なものは✖の問題です。
✖になるということは自分にその問題を解く力が不足しているわけですから、それを〇にすることは、自分に足りない力を身に着けることであり、それが進歩であり、レベルアップなのです。
勉強をしているのに成績が伸びないという人、実は自分の苦手なものには蓋をしていないでしょうか?
できるものだけ、〇になりそうな問題だけ解いて、
「今日も頑張った~」
という気分だけ味わっていませんか?
本当に勉強したと言えるのは、具体的に
「この勉強で自分はこれが理解できた、分かるようになった」
とはっきり言えるようになることだと私は考えます。